夜と死

閑静な町に

騒音が鳴り響く

 

その夜は風が強く窓が揺れていた

 

私の心臓はあと数秒で止まってしまうのかと

不安になる

 

そんなことはきっとないとわかっていながらも

不安になる

 

死は怖くないと言いながら

私はきっと死が怖いのだ

 

自分が普通の人間であることに

安心する

 

 

たると